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写真日記 160201 水冷Z1000 クランクにコンロッド


 今日は、ヘッドの手直ししながら、バルブ周り、ヘッドブラストなどしていました。夕飯時から各部計測。夕方あたりから、室温が19度辺りまであがるので、冬の計測は夕方からです。24時間エアコン稼動でありますが、さすがに、午前中は、15度くらいの室温維持が精一杯ですので。
 
 オーナーさん、気になるでしょうから現状報告。結論から言うと、なるほど!やっぱり!という感であります。クランク、メインジャーナルは、サイドカムチェーンのエンジンらしく、J5の磨耗が他より若干強く出ています。他のジャーナルに比べて、やっぱり強くメタルに当たってるのでしょうね。ただ、なぜだか、J5にちょっとした傷があります。クランクをまわして磨くと、若干やせますから、部分的に傷の周りだけ少し角を取るようになでておきます。ちなみにサイドカムチェーンのバイクは、ぶん回しているエンジンなどは、このカムチェーン近くのジャーナルでぽっきり折れたりするエンジンがありますね。Z1000はオイル穴ありませんが、オイル穴がある設計のクランクなどですと、そこから亀裂が入り、綺麗に折れます。カムチェーンがセンター配置ですと、クランクウェブの距離が離れていて、かつカムチェーン駆動のギア近辺で折れたりしますね。
 結論から言うと、きっちりオイル管理をしておけば、メインジャーナルは距離に対して相当外径を保つと思います。
 
 
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 懸案のコンロッドとクランクピン。クランクピンは、綺麗に磨耗していますね。新品時から、おそらく1000分の5ミリから100分の1ミリ、綺麗に小さくなっていると思います。現時点では、リミットに対して、0.015ミリ余裕があります。子メタルをみると、子メタルらしく、綺麗に上下に圧の強い磨耗が見て取れます。これはこれで、タイミングが非常によかったと思います。このままですと、一気に磨耗が進みますし、ちょっとスポーツ走行などすると、てきめんだったと思いますよ。特に3番コンロッドのアッパーメタル。ヒートスポット的に磨耗が進み、メタルブローの始まりという感じ。やっぱり、エンジンで一番ストレスを受けている部分ですから、親メタルとはちがって、多少は気を使う必要ありますね。子メタルブローは、なにより深刻なエンジンブローを引き起こしますから、距離管理で、きっちり分解点検しましょうね。次は、250000km目ですかね?(笑)
 ところで、どうしても、クランクピンの磨耗は、メインジャーナルに比べて顕著であると思いますので、少しでも、クランクを長くもたせたいというのであれば、オイルのきっちりした選定が重要だと思いますね。この場合、いいオイルというのは無難なベースオイルを使用し、性能降下が突然ではなく、一定の耐久性をもつノンポリマーの類かなと思います。求めるエンジン性能によって、それぞれ高性能のうたい文句はいろいろありますが、この場合は、そのように考えますね。
 このエンジンは、推定ですけど、20000kmで、クランクピンは、1000分の1ミリ強減ってきた計算です。ということは、同じような使用環境だとすると、リミットまで、あと200000kmくらい?月にたどり着いた辺り?もしくは、到着手前で、クランクピンは、メーカー指定の限界かな?という感じです。さて、300000kmでエンジン開けるときには、このクランクには、スペシャルメタルを用意すること、必至ですね(^^ゞ。それまで、クランク大事にまわしてくださいね。


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 こうして、距離の話をしながら、クランクやコンロッドを眺めていると、空冷Zなど、旧車両のサイドベアリングの組み立てクランクって、なぜにあれだけ走らせられるのか、わかりますね。
 



☆丁寧な作業を心がけています。ご用命おまちしております。

※作業紹介および記録につき、記事日付が前後します。ご容赦ください。
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